エゾシカについて

     

■エゾシカは北海道に生息する鹿の仲間です。

近年、ジビエ料理が注目される中で、食用肉として提供する飲食店も多くなってきたエゾシカですが、一方で、住宅地に出没したり、農作物への被害をもたらしていることが大きな社会問題となっています。

     

■個体数の増減

明治に入り開拓の進んだ北海道では、政府が開拓の資金を稼ぐためにエゾシカの大量捕獲を主導し、その肉や皮は様々な国に輸出されたそうです。また農地開墾や木材生産のために森林が失われ、エゾシカの生息地は急速に狭まりました。他にも、北海道では記録的な大雪が何度か観測されていますが、その度にエゾシカの大量死があったそうです。

このように個体数が激減した時には禁猟となり、増えるとまた狩猟が解禁されるという、禁猟と乱獲が繰り返されてきた歴史があります。

     

■自然や人間への影響

採食、樹皮剥ぎなどによる植物への被害が確認されていますが、その中には北海道にしか自生していない希少な植物も含まれています。 一方、エゾシカが好まない植物だけが残り、植生が大きく変化し、生態系全体に関わる問題となってきています。

そうなると当然、農業や林業への影響は大きく、野生鳥獣による農林業被害ではエゾシカによるものが最も多く全体の8割、金額にして39億円になると算出されています。また、近年では市街地に出没するケースが増え、交通事故も後をたちません。

このようにエゾシカは北海道の自然と経済において切り離せない社会問題となっているのです。

     

■エゾシカの利活用

北海道では、エゾシカと人間の共存、北海道の豊かな生物多様性を守ることを目的に「北海道エゾシカ対策推進条例」を制定、「北海道エゾシカ管理計画」を策定し、エゾシカを活用する取り組みが行われています。

その中でエゾシカの生息状況に応じた個体数管理が行われ、平成29年には北海道全体で128,000頭の狩猟や捕獲が行われました。

この狩猟・捕獲されたエゾシカの命を最後まで有効活用するために、現在では食肉やペットフード、革製品、角の加工品といった商品への展開が行われています。

    

北海道エゾシカ対策推進条例

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/jyoureinituite.htm

北海道エゾシカ管理計画

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ezosikakannrikeikaku.htm

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/

野生鳥獣による被害調査結果について

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higai.htm

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